Zemax OpticStudio®のビームファイルのインポート

TECHNICAL INFORMATION

技術情報

2022.03.14

光学シミュレーションソフト

Zemax OpticStudio® のビームファイルのインポート

概要

Zemax OpticStudio®のビームファイルは電磁場の位相と放射照度を含んでいます。VirtualLab Fusionではこのビームファイルをインポートして、自動的に電磁場の情報に変換することができます。インポートした後、電磁場を光源に格納することができ、この電磁場はOptical Setupに適用して、例えば、回折を含む伝播計算のようなさらに高度な操作をすることができます。

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート01

モデリングタスク

Zemax OpicStudio®のビームファイルのインポート方法とインポートした電磁場の伝播方法を紹介いたします。

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Zemax OpticStudio®での元のビームファイル
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VirtualLab Fusionにインポートした電磁場(放射照度)

Zemax ビームファイルのインポート

VirtualLab FusionでZemax OpticStudio®のビームファイルは次の手順でインポートすることができます。

  • File → Import → Import Zemax OpticStudio® Beam File
  • 次に、拡張子が.zbfのサンプルファイルを開きます。

Zemax OpticStudio®からの光学系のインポート03

インポートした放射照度

  • この事例では、例として絞りを通過後のガウスビームのZemax ビームファイルを使用します。
Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート04
Zemax OpticStudioにおける絞り直後のガウスビームの放射照度
  • VirtualLabへインポート中に電磁場の放射照度を計算することを選択します。

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート05

インポートした電磁場(振幅)

VirtualLab Fusionへインポートすると、放射照度に加えて、電磁場の完全なベクトル情報が自動的に計算されます。

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート06

インポートした電磁場(位相)

二つのソフトウェアでは位相分布も一致しています。下図はそれぞれスケールが異なる点に注意してください。

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート07
VirtualLab FusionでのExの位相(球面位相を付与して表示)
Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート08
Zemax OpticStudio®での位相

インポートした電磁場の伝播

  • 電磁場を伝播させるために、電磁場をOptical SetupのStored Lateral Field光源に格納します。

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート09

  • 電磁場情報の設定でドキュメントからインポートした電磁場を選択します。

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート10

  • Stored Lateral Fieldでは光源のパラメータを定義することができます。(例えば、波長、偏光)

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート11

  • Optical SetupでCamera Detectorを用います。この距離を50mmに設定します。

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート12

  • Field Tracingを実行すると、伝播した電磁場は回折パターンを示します。

Zemax OpticStudioのビームファイルのインポート13

ダウンロードファイル

サンプルデータZIPファイル(18.1MB)
サンプルデータ内容:
Import of Zemax Beam Files_01_SampleZemaxBeamFile.ZBF
Import of Zemax Beam Files_02_PropagationOfImportedField.os

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