技術情報
VirtualLabは物理光学でノンシーケンシャル解析ができるというユニークな特徴を有しています。光線追跡を用いたノンシーケンシャル解析は、いくつかの市販ソフトウェアで知られていますが、ノンシーケンシャル物理光学解析ができるソフトウェアは非常に珍しいかと思います。この機能は干渉計の解析やゴースト像解析に有用です。
ここでは、ノンシーケンシャル解析を用いたゴースト解析機能を概観してみたいと思います。
下図では、コリメーションレンズに波長が1064nmのレーザーダイオードからのビームを入射させています。順方向だけの伝播では、像面で滑らかに変化する強度分布が得られます。

一方で、5面から4面へ表面反射したビームが像面へ到達するゴースト光を考慮してみます。この場合、順方向のみに伝播したビームとゴースト光との間で干渉が生じ、像面での強度分布に干渉縞が現れるのを確認することができます。

関連記事
-
2023.02.10
分光器の中はどうなっているの?
-
2019.09.05
OOFELIE:: MultiphisicsとZemax OpticStudioの連携
-
2020.04.16
NorthLab社ProViewによるファイバー端面検査
-
2021.10.12
次世代画像解析に求められる3D断層イメージング対応SD-OCT用分光ユニット最新情報 (Wasatch Photonics社)
-
2021.04.07
REVIBRO社製高速フォーカシングMEMSミラーに関する技術情報
-
2021.03.02
IDS産業用カメラの販売と周辺機器及びサービス
-
2019.09.02
ディスプレイの色を測る
-
2021.02.22
COHERENT(旧ONDAX)社製THz-Raman(低波数ラマン)分光ユニット及びその応用
- 人気記事