カメラタイプ紹介
どのカメラが最適か、一目でわかるタイプ別ガイド
撮像方式・用途・環境に応じた適材適所の選定をサポート。
まずは特長を理解し、候補を絞り込みましょう。

選定のポイント
高精度な検査・測定・位置決めなど、ものづくりの現場で欠かせない産業用カメラ。しかし「どのカメラを選べばよいのか分からない」「用途に合った構成が組めない」といった声も多く聞かれます。
当社では、カメラ本体はもちろん、レンズ・照明・周辺機器まで含めたトータルな視点で最適な機器構成をご提案しています。
このページでは、産業用カメラ選定時に押さえるべき基本的なポイントをわかりやすく解説します。導入をご検討中の方はぜひご参考ください。
選定のポイント
解像度とフレームレートのバランス
検査や測定などの用途において、どの程度の細かさ(解像度)が必要かを確認します。さらに、動体の撮影がある場合は、フレームレート(撮影スピード)とのバランスも重要です。高解像度でもフレームレートが不足すると、正確な結果は得られません。
センサーの種類とサイズ
現在主流のCMOSセンサーは、高速かつ低コストで多くの現場で採用されています。撮影対象や必要な画角に応じて、センサーサイズも選定のポイントとなります。
接続インターフェースの選定
USB、GigE、CameraLinkなど、用途に応じた通信規格を選びます。高速画像処理が求められる場合や、長距離配線が必要な場合には、適切なインターフェースの選定が不可欠です。
レンズ・照明との組み合わせ
カメラ単体では十分な性能を発揮できません。用途に応じたレンズ選定や、適切な照明の導入によって、撮影品質は大きく左右されます。当社では、光学的な観点から機器全体を最適化したご提案が可能です。
モノクロ/カラーの選択
色の識別が必要な検査にはカラー、輪郭検出や形状認識を重視する場合には高感度なモノクロカメラが有効です。用途に応じて適切に選択することが求められます。
シャッター方式の違い
動体撮影には、画像の歪みを抑えられるグローバルシャッター方式が適しています。静止物中心の場合は、よりリーズナブルなローリングシャッターでも対応可能です。
使用環境と設置条件
カメラの耐久性や動作温度、筐体サイズ、設置スペースなど、運用環境に応じた仕様確認も重要です。産業現場では、安定稼働が求められるため、スペックだけでなく実用性も重視する必要があります。
代表的なカメラタイプ紹介

2次元カメラ
USB3、USB2、10GigE、GigEといった様々なインタフェース・豊富なセンサーラインアップからご希望の条件に合った1台をお選びいただけます。また、ユーザー自身でアプリ開発が行えるスマートカメラや液体レンズ対応カメラなど特徴的な製品もございます。
代表的な製品シリーズ
- ・USB3 Vision規格対応 産業用カメラシリーズ
- ・GigE Vision規格対応 産業用カメラシリーズ

3次元カメラ
同じ筐体でも内部のカメラの解像度、カメラの角度、使用するレンズの焦点距離などの組み合わせからご希望の条件に合った1台をお選びいただけます。防水・防塵対応の悪環境向けの製品やプラスチック筐体の廉価版の製品もございます。
代表的な製品シリーズ
- ・ステレオビジョン・プロジェクター方式 産業用カメラシリーズ
- ・レーザー三角測量方式 産業用カメラシリーズ

SWIR・InGaAsカメラ
USB3、GigE、CameraLink、アナログといった様々なインタフェースと解像度からご希望の条件に合った1台をお選びいただけます。高速、高感度、ハイダイナミックレンジなどの性能において特出している製品もございます。
代表的な製品シリーズ
- ・高速・ハイダイナミックレンジ WiDySenSシリーズ
- ・高速ラインスキャン LiSa SWIRシリーズ

モニタリングカメラ
追加のPCやプログラミング不要、録画の搭載など、工程などの監視を主な目的とする場合、ご希望の条件に合った1台をお選びいただけます。溶接部とその周辺の両方を監視することができるダイナミックレンジの広い製品もございます。
代表的な製品シリーズ
- ・ストリーミング・録画対応 産業用カメラシリーズ
- ・ハイダイナミックレンジ産業用カメラシリーズ